成城3丁目緑地
昨日に輪をかけた猛暑だが、凝りもせずに夫と一緒に自転車で出かけた。
今日は夫が好きだという、成城3丁目の「どんぐり坂」に行くことに。
自転車で成城の街中を通り過ぎ、成城4丁目のみつ池緑地の看板のある所に駐輪、徒歩で不動坂を下り、喜多見不動堂に寄る。
お不動さんのニワトリは、今日は裏の小屋の中に入れられていた。
小さな滝ながら、不動堂の滝壺の前に立つと、ヒヤリと冷気が感じられ、ホッとできた。
急な石段を上って不動堂などをザッと参拝し、崖線の下の道を「なかんだの坂」と「どんぐり坂」の坂下まで行き、どんぐり坂を上る。
大汗をかき、息を切らして成城3丁目のお屋敷街をよろめき歩いて、春に来た時に見た庭飾りのカエル君に再会する。
急なお茶屋坂は、今日も上から見下ろすだけで通り過ぎ、へび坂を下り切ってマンションの裏道から崖線沿いの道に出る。
成城3丁目緑地の崖下から上り、途中の別れ道を下ると谷底に小さな木の橋が見えてきた。
崖の上の明正小学校の児童たちが、道を作ったという湧水に掛けられた「きよみずばし」だ。
以前来た時は、上から覗いて見て、とても私たち老夫婦の手には負えないと、見送った橋である。
下からだと、さほど危険な道とも思えないが、蚊が多いのには閉口した。
蚊が大の苦手な夫に、持参の蚊取線香に点火して持たせたが、とても間に合わない。
ようやく崖の上に這い上がって、バイオトイレのある広場のベンチで一休み。
自転車を置いた場所まで戻る途中で、夫の気分が悪くなり、横になりたいと言う。
熱中症ではなく、持病の一つのせいだと言う。
ひと気の少ない住宅街とは言え、寝転べるような場所はなく、困惑したが背に腹は変えられない。
シャッターを閉ざした車庫の前のコンクリートに、しばらく横にならせてもらった。
10分ほど横たわっていたら、幸い楽になったと言うので、自転車で帰宅した。
その間、同世代らしい男性が自転車で通りかかり、地面に横たわる夫を見て気になったらしく、少し離れた場所に自転車を停めて、それとなくこちらの様子を気にかけてくれているらしいのが、有難かった。
本人は大丈夫だと言っても、やはり夫には無理な散歩はさせられないと思い知らされた。